EC担当者は評価されにくいと言われる理由
EC担当者の評価構造を整理します。
ECキャリア構造シリーズ 第⑧回
このシリーズでは、EC担当の評価構造やキャリアを整理しています。
全体構造はこちら →EC構造全体像(サイトマップ)
EC担当者の中には、次のように感じている人も多いのではないでしょうか。
・売上を伸ばしても評価されない
・仕事量が多いのに給与が上がらない
・社内でECの重要性が理解されない
EC業界ではこのような声をよく聞きます。
実際、ECは企業の中でも評価が難しい職種の一つです。
しかしこれは単に個人の能力の問題ではありません。
多くの場合、EC組織の構造が関係しています。
この記事では、EC担当者が評価されにくい理由を構造の視点から整理します。
ECは成果と個人能力が結びつきにくい仕事
ECの売上は多くの要因によって決まります。
例えば
・商品力
・ブランド力
・価格
・広告予算
・在庫
・物流
・マーケティング
これらが組み合わさって売上が生まれます。
つまり、EC担当者が努力しても、企業の構造によって成果が変わることがあります。
このため、個人の能力と結果が直接結びつきにくい特徴があります。
ECが利益センターになっていない企業も多い
メーカー企業では、ECがまだ中心事業ではないケースも多くあります。
例えば
・ECは販売チャネルの一つ
・売上の一部
・実験的な事業
このような位置付けの場合、EC部門の評価基準も曖昧になります。
結果として、EC担当者の成果が正しく評価されないことがあります。
EC組織は代理店依存になりやすい
多くのメーカーECでは、代理店が大きな役割を担っています。
例えば
・広告運用
・モール運用
・ページ制作
・分析
こうした業務を代理店が担当しているケースも少なくありません。
この場合、社内のEC担当者は
・代理店管理
・社内調整
といった役割になります。
そのため、成果が個人の実績として見えにくくなることがあります。
EC担当者の評価が作業量になりやすい
EC担当者の評価は、作業量で判断されることもあります。
例えば
・商品登録
・ページ更新
・広告設定
・モール対応
こうした業務は重要ですが、企業によっては「作業」として扱われることもあります。
その結果、EC担当者の価値が十分に評価されないことがあります。
EC人材の評価には構造理解が必要
EC担当者の評価は、単純な売上だけでは判断できません。
重要なのは
・結果
・再現性
・組織への能力移転
といった要素です。
例えば
・なぜ売上が伸びたのか
・他の商品でも再現できるのか
・組織の能力として残るのか
こうした視点が必要になります。
まとめ
EC担当者が評価されにくい理由は、個人の能力だけではなく企業の構造にもあります。
ECは
・企業の資本構造
・ブランド力
・代理店活用
・組織体制
などの影響を強く受けます。
そのためEC担当者の評価を考えるときは、単純な結果だけではなく構造を見ることも重要です。
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