なぜECは伸び続けないのか
EC組織の成長モデルを整理します。
EC組織設計シリーズ 第④回
このシリーズでは、EC組織の成長構造を整理しています。
全体構造はこちら →EC構造全体像
多くのメーカーECは、一定までは伸びます。
しかしその後、停滞します。
- 代理店に依存する
- 人材が育たない
- 組織にノウハウが残らない
- 戦術が積み重ならない
問題は戦術ではありません。
組織成熟度の限界です。
EC組織成熟度5段階モデル
ここまでの思想を統合し、
5段階モデルとして整理します。
レベル1:戦術依存型
特徴
- 代理店丸投げ
- 数字のみ評価
- KPI構造未整理
- 成果報酬中心
状態
成果は出るが再現性なし。
リスク
担当者交代で崩壊。
レベル2:管理型
特徴
- 定例会運用
- レポート確認
- KPI一部整理
- 固定費+成果報酬
状態
安定するが構造化は不十分。
課題
ロジックが社内資産化されない。
レベル3:構造理解型
特徴
- KPI分解可能
- 仮説管理
- ロジック共有
- 評価に再現性を含む
状態
依存は減少。
課題
制度化が未完成。
レベル4:構造設計型
特徴
- 代理店報酬に再現性要素
- 専門職制度存在
- 採用基準が構造型
- 組織通過能力評価
状態
再現性が組織資産に。
強み
担当変更でも崩れない。
レベル5:構造資産化型
特徴
- データ資産蓄積
- 成熟度スコア可視化
- 外部パートナー戦略設計
- 制度と思想が完全連動
状態
ECが戦略機能化。
ここで初めて「強い組織」になります。
成熟度を規定する5つのレイヤー
成熟度は次の5要素で決まります。
- 代理店活用設計
- 評価制度
- 報酬構造
- 専門職制度
- 採用基準
どれか1つでも未整備なら、
成熟度は上がりません。
なぜ内製化は目的ではないのか
内製化は手段です。
成熟度が上がれば、
- 何を内製化すべきか
- 何を外部化すべきか
が明確になります。
構造があれば依存にはなりません。
10年スパンで見る進化マップ
0–2年
戦術依存 → 管理型へ
3–5年
構造理解型へ移行
5–8年
制度設計完了
8–10年
構造資産化
短期で到達はできません。
思想が必要です。
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